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 Xbox360に待っていた厳しい現実


 2005年12月10日、ついに次世代機の先陣を切ってマイクロソフトから「Xbox360」が発売された。「ゲームはハイデフへ。」をキャッチコピーとし、とにかく次世代のゲーム機であることを強調。発売前から大規模なキャンペーンを行い、前世代機であるXboxの惨敗の雪辱を晴らすとともに、次世代機戦争の覇者へ向けて先陣を切るつもりだったのだが・・・。

 厳しい。非常に厳しい。発売3日後には初週の売上が初代Xboxを下回ったことが発表され、翌日にはまさかの「HD DVD対応のXbox360が春にも登場」の報道。もちろん報道は否定されたものの、初代Xboxのときの「ディスクにキズ問題」に勝るとも劣らぬマイナスイメージ。商戦機である12月に発売されたものの、他のハードの週間売上にも届かぬまさかの「惨敗」となった。

主なハードの初週売上げ(ファミ通調べ)
ハード名
発売日
初週売上
プレイステーション2
2000/03/04
63万0552台
ゲームボーイアドバンス
2001/03/21
61万1504台
ニンテンドーDS
2004/12/02
44万1485台
PSP
2004/12/12
16万6074台
ゲームキューブ
2001/09/14
13万3719台
Xbox
2002/02/22
12万3929台
ドリームキャスト
1998/11/27
10万1490台
Xbox360
2005/12/10
6万2135台

Xbox360発売同時タイトルと推定初週売上(ファミ通調べ)
ゲーム名
メーカー
推定初週売上
リッジレーサー6
ナムコ
2万9891本
パーフェクトダークゼロ
マイクロソフト
1万4897本
ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド
エレクトロニック・アーツ
6842本
FIFA06 ロード・トゥ FIFA ワールドカップ
エレクトロニック・アーツ
2494本
テトリス ザ・グランドマスターエース
AQインタラクティブ
1531本
エブリパーティ
マイクロソフト
641本

 発売直後には「キラータイトルである『DEAD OR ALIVE 4』が発売されていないため」と擁護する意見もあったが、その『DEAD OR ALIVE 4』も初週6万2603本と、初代Xboxと同時に発売された『DEAD OR ALIVE 3』の8万4471本を下回る出だし。ここまでの惨敗振りは、予想できたこととはいえ、現実に起こってみるとあきれることすらできない。

 この日本市場での惨敗の原因は何か。それは実に明確で、「日本で出すのが早すぎた」ということである。ソフトは当初、10本程度を用意する予定だったが、実際の同時発売は6本。しかも日本でなじみのあるタイトルといえば『リッジレーサー』くらい。年末にあわてて『ブルードラゴン』などの期待のタイトルのCMを打ったが、まだまだ発売時期も見えないタイトル。ここでCMを打つ意味が分からない。

 またハードの値段も、いくら映像美を訴えたところで、初代Xboxが3万4800円(税別)で発売されて3ヶ月で1万円も値引きしたというのに、その次世代機は3万9795円(税込)です、では話になっていない。それでもハードのコスト的には赤字だというから、2005年の年末に日本で出した理由がよく分からない。マイクロソフト的には「Xboxでは他のハードより出遅れたので、今回は先に出す」ということのようだが、これではまさに勇み足である。

 これからXbox360は日本でどのような戦略を取るべきか。はっきりいって、多くの家庭への普及はもう難しいので、今現在のファンを大事にする戦略を取るしかないように思われる。これだけの状況の中でもXbox360を購入した人が約10万人いる。この10万人のユーザーの心をいかに離さない、魅力的なソフトの提供などを行なえるかが重要であろう。

 資金のないメーカーならとっくに潰れているであろうXbox360の動向、しかしそれもまたゲーム業界の歴史の1ページとしてこれからもゆっくりと見守っていくことにしよう。
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