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「女性とゲーム」について考える

2009/03/03


このコラムを書いている3月3日は桃の節句で、ひなまつりです。
ひなまつりといえば、女のお子さんのいるご家庭ではお人形を飾ったりするなど、「女の子の日」というのが一般的なイメージだと思います。
それにちなんで今回のコラムでは、女性とゲームに関するあれこれを書いてみたいと思います。


一般的に、ゲームユーザーは男性が多く、女性は少ないといわれます。
これは古くはゲームセンター時代より、「テレビゲーム(ビデオゲーム)は男の遊び」という印象があり、実際古くからのゲームユーザーには男性が多いと思います。
しかし、最近ではそのイメージはだいぶ改善され、少なくとも「テレビゲームは男の遊び」と言っている人は今はほとんどいないでしょう。

その要因のひとつに「ニンテンドーDSの登場」が挙げられるでしょう。
もっとも、ニンテンドーDSの場合は特に女性向けにアピールしたというわけではなく、老若男女全部の世代に向けたゲームをアピールした結果、女性ユーザーも取り込んだという感じです。
本体デザインも、DS Lite、DSiと、女性が手にとることも意識した、デザインの優先度が高いものとなっている印象です。
最近では、ニンテンドーDSを手にとってゲームをプレイした女性ユーザーが、そのままPSPなど他のゲーム機もプレイするなどの現象も見られます。


携帯ゲーム機では女性ユーザーは爆発的に増えた印象ですが、一方で、据え置きゲーム機ではいまだにいまひとつという印象です。
据え置きゲーム機ではテレビを使ってプレイすることになるので、女性としては家族の目を気にしたりなど、プレイしづらい部分があるかと思われます。

それでも最近はWiiの登場によってそのイメージもたいぶ改善されつつあります。
少なくとも「ゲームが家にあること」に対して理解できない女性の数は減ってきているといえるでしょう。


さて、次に「女性向けゲーム」について考えてみたいと思います。
テレビゲームに対してわざわざ「男性向け」「女性向け」と表記されるものはほとんどありませんが、中には一般的な認識として「女性向け」のゲームが存在します。

有名なのは1994年にシリーズ一作目が発売された『アンジェリーク』(コーエー)があります。
このゲームのジャンルは「女性向け恋愛シミュレーション(ネオロマンス)」となっており、女性主人公の視点から作品が描かれています。
売り上げ的には目立つものではないのですが、一部には熱狂的なファンもいるようで、「女性向けゲームの元祖」としていまもなおシリーズは継続しています。

恋愛シミュレーションゲームと言えば『ときめきメモリアル』(KONAMI)を思い出す人もいるかと思われますが、このシリーズにも女性向け版の『ときめきメモリアル Girl's Side』というゲームが発売されています。
このゲームも『アンジェリーク』と同様に女性主人公視点で、こうしたゲームは総称して「乙女ゲーム」と呼ばれています。


それ以外の女性向けゲームは、「女性向け」というよりは「女性比率が高い」ゲームが多く、昔から「キャラクターゲーム」がそれに該当する場合が多く、なかには『ゲームで発見!!たまごっち』(バンダイナムコゲームス)などのようにミリオンヒットとなったゲームもあります。
最近では、DSで大ヒットした『おいでよ どうぶつの森』(任天堂)や、2008年にスマッシュヒットとなった『わがままファッション ガールズモード』(任天堂)なども、「女性比率が高い」ゲームといわれます。

これらのゲームの共通点を考えてみると、「ゆるさ」というのが挙げられると思います。
つまり、ゲームの目的が、ラスボスを倒すことではなく、育てたり、デザインしたり、などという、たとえばストイックな戦いを強いられるゲームなどから見ると、とても「ゆるい」ものになっています。
しかし逆に目的がゆるいことで「長く遊べるゲーム」という特徴を持つものが多く、個人的には、気づくと女性は結構マメにゲームをプレイする人が多いように思います。


こうした女性向けもしくは女性比率が高いゲームは今後増えていくと予想され、そのことは、テレビゲームの楽しみ方が広がっていくことを意味すると考えられます。
つまり、画一的な部分があったゲームの作り方に変化をもたらす可能性があるということです。
ゲームは娯楽ですから、常に新しい楽しさや面白さの刺激が必要になります。
しかし、刺激ばかりにとらわれず、たとえばその刺激を排除したゲームもまた新たな楽しさや面白さを生み出すかもしれません。

そういう意味で「女性」というキーワードは、ゲームメーカーにとってこれからもどんどん重要性が増していくものだと考えられます。
ゲームユーザーとしては、そうした状況を踏まえつつ、男女問わず、テレビゲームのいろいろな楽しみ方を知ることで、ゲームライフをより豊かなものにしていきたいですね。



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