■ 2008/06/24(Tue) 01:13 今回の話題は任天堂について。6月23日はニンテンドウ64が発売された日でした。1996年のことですから、いまから12年前のことです。任天堂はこのゲーム機の発売からしばらくの間、ゲーム業界のトップの座を明け渡すことになります。ニンテンドウ64は、ファミコン、スーパーファミコンを作った任天堂の次世代機だけあって前評判はダントツでした。しかし、一般的に「ソフトが作りにくいゲーム機」とされ、ハードは完成していたものの、ソフトがなかなか揃わず、発売日は何度も延期されました。どうにか発売にはこぎつけたものの、同時発売ソフトはたった3本(『スーパーマリオ64』『パイロットウイングス64』『最強羽生将棋』)。しかも、その次のソフト(『ウエーブレース64』)が発売されたのが3ヵ月後と、明らかなソフト不足に陥りました。その間に、メディアにROMカートリッジよりも大容量なCD-ROMを使用したセガサターンやプレイステーションがその特長を生かした人気作品を次々と発売し、特に『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』の新作を発表したプレイステーションは1996年後半から一気に加速し、ゲーム業界のトップの座に君臨することになります。ROMカートリッジを採用していたニンテンドウ64は、そうした魅力には乏しく、本体の販売台数は徐々に低迷していきました。雪辱を晴らすべく2001年9月に発売された「ゲームキューブ」では、ニンテンドウ64の反省点を生かして「ゲームが作りやすいハード」であることを発売前からアピール。しかし、本体と同時に発売されたソフト数はまたも3本(『ルイージマンション』『ウエーブレース ブルーストーム』『スーパーモンキーボール』)だけ。ソフトが多ければいいという物でもないですが、すでに『FF10』などを発売していたPS2を追撃するには及ばず、ニンテンドウ64よりも普及が進まないという結果に終わりました。しかし、2006年12月に発売された『Wii』はご存知の通り、再びトップの座に返り咲く勢いで売れています。これは一体どういうことでしょうか。理由はいろいろあると思いますが、やはりマンマシンインターフェースの変更が大きなポイントでしょう。「我々(任天堂)はユーザーの無関心と戦っている」という言葉に代表されるように、まず誰もが触れてみたくなるゲーム機を提案し、成功を収めています。個人的にすごいと思うのはWiiにしろDSにしろ、「そのゲーム機ならではのゲームがヒットしている」という点で、該当するのはWiiなら『Wiiスポーツ』や『WiiFit』、DSなら『脳トレ』などがそれに当たります。これらのゲームが、たとえばWiiでは、『マリオ』や『ゼルダ』、『スマブラ』などのすでに実績があるゲームよりも軒並み売れているのです。こうした提案が続けられる限りは、まだまだ安泰が続くでしょうね。過去のヒットゲームの続編やリメイクばかりで食いつないでいるメーカーには到底真似はできないでしょうし。というわけでゲーム業界の次のターニングポイントは任天堂がこうした提案ができなくなる、もしくはユーザーのニーズに合わない提案をするときですかね。それよりも、他のメーカーが任天堂を上回る提案をしてくれるとうれしいんですけどね。そんな日が来るとは今は予想もできませんが、だからこそ未来を語るのは楽しいのであって、誰もが想像できない未来になってくれたら面白いなと思います。もちろん、いい方向にね(笑)。ゲーム業界の未来が明るいものであることを切に願っています。